ポータブル電源をふるさと納税でいただいてから2年が経ちました。
結論から言いますと、出番があまりない・・・今ではほぼ家で眠っています。
本記事ではポータブル電源のキャンプでの活用をお伝えしながら、なぜ、わが家ではポータブル電源を使わなくなってしまったのかも紹介したいと思います。
本記事はこんな方におすすめ
- キャンプでボータブル電源をどうやって使うのか知りたい
- ポータブル電源は値段が高いけど、長い間使用してみたレビューを見てみたい
- キャンプで使うのにおすすめのポータブル電源が知りたい
ポータブル電源とは?
一言でいうと、モバイルバッテリーよりも大容量で長時間使用可能な電池となります。
また、モバイルバッテリーで使用できるUSB端子だけでなく、AC電源のコンセントも使用できるので家電などが使用できます。
家電も使えるなんて、なんて夢のようなと思いますが、ここで大事になってくるのが消費電力という概念です。
この消費電力はポータブル電源側には定格出力というものがあり、家電側にはそれぞれ消費電力と起動電力というものがあります。
そして、この定格出力が家電の消費電力、起動電力を上回っていないと使えないということになります。
つまりは、「ポータブル電源の定格出力 > 家電の合計の消費電力」が成り立っていればいいわけですね。
JACKERYのHPには分かりやすく、それぞれの家電の消費電力が掲載されています。
出典:jackery
この表を見ると液晶テレビは140Wと意外と消費電力は少ないんですよね。
そして、熱が出る家電を使おうとすると消費電力は高く、500W〜1000Wほど必要なことがわかります。
定格出力と消費電力の関係がわかったところで、例としてjackeryの商品モデルをみていきたいと思います。
jackeryの商品タイプは全て合わせて5種類ありますが、定格出力で分けると4つになります。
もちろん定格出力が大きいほど、値段も本体のサイズも重量も大きくなる点に注意です。
モデル | 1500 | 1000 | 708 | 400 | 240 |
価格 | 179,800 | 139,800 | 79,800 | 44,800 | 19,800 |
容量 | 1543Wh | 1002Wh | 708Wh | 400Wh | 240Wh |
重量 | 16kg | 10.6kg | 6.8kg | 4.1kg | 3.08lg |
サイズ | 355×253×265mm | 332×233×243mm | 299.5×191.5×190.5mm | 230×153×167mm | 230×133×167mm |
定格出力 | 1800W | 1000W | 500W | 200W | 200W |
最大出力 | 3600W | 2000W | 1000W | 400W | 400W |
容量はWhで表現されます。
このWhは〇〇Wを1時間使える容量という計算になります。
ですので、例えばポータブル電源1000のモデルは、100Wの家電を10時間使えるという計算になります。
それでは次に、上記を踏まえて、キャンプでポータブル電源をどうやって使えばよいのかをみていきたいと思います。
キャンプでのポータブル電源の使い道
調理編
まず、調理編です。
消費電力が小さいものから順番にご紹介しますが、まずはポータブル冷蔵庫です。
温暖化により夏場はますます暑くなってきています。
ポータブル冷蔵庫があれば、飲み物はいつまでも冷たいままですね。
9Lタイプのポータブル冷蔵庫だと消費電力は45Wでした。
45Wぐらいだと小さいモデルでも十分に使えますね。
つぎにミキサーです。
ミキサーがあれば、キャンプで新鮮なフルーツや野菜のジュースを作ったり、フローズンなスイーツも作れますね。
山善のミキサーは消費電力が185Wでした。
IH炊飯器の消費電力は700Wくらいです。
とはいいつつも、キャンプだったら、メスティンとかでおいしく炊いたご飯を食べたいところですね。
電気ポットやホットプレート、電子レンジはWが高く、1000Wを超えるものが多いです。
その中でも、こちらのマジックグリルと呼ばれるホットプレートは消費電力が580Wとなっています。
上位2モデルの定格出力なら動かすことができますね。
見た目もおしゃれですし、意外とキャンプとマッチしているかもしれません。
温度編
扇風機は種類が豊富ですが、主な電力は35Wくらいですので、どのモデルでも長時間使うことができます。
電気毛布はおおよそ40Wくらいです。
モードによっては消費電力が高くなるので注意ですが、どのモデルでも動かすことはできます。
あとは、どれくらい使用できるのかは計算しておいたほうが良いですね。
キャンプであれば便利なドライヤーは1000Wを超えますので、大人しく銭湯で使うのが良さそうです。
娯楽編
遊びとなるとゲームになるでしょうか。
液晶テレビ+ゲーム機という使い方になりますが、液晶テレビの消費電力は150Wくらい、アウトドアとの相性が良いニンテンドースイッチは驚異の16Wです。
合わせて200Wくらいの消費電力なので、これも一番小さいモデルでも遊べないことはないですね。
または充電が必要なラジコンや、ドローンもアリだと思います。
充電であればポータブル電源は通常のAC電源が使えますので容量が許す限り充電できますよ。
わが家で2年間ポータブル電源を使ってみた結果
わが家のポータブル電源はコンパクトタイプです。
もともとはポータブル電源があれば、もっとキャンプが快適になるかもという気持ちでふるさと納税で見つけて、返礼品としていただきました。
わが家が想定していた使用シーンは電源サイトに泊まらなくても夏場は扇風機が使えるし、冬場は電気毛布が使える。
また、ポータブルプロジェクターもあるので、映画観賞もできそうだな〜と夢見ていました。
例えば、わが家のタイプのポータブル電源なら夏場に扇風機が8時間、冬場に電気毛布で4時間までの使用となります。
しかし、扇風機はクレイモア のV600+を買ったので、夏場の使用方法が無くなっていましました。
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また、電気毛布は4時間しか使えないとなると冬場は夜を超えることもできませんよね。
結局、温度調整のために家電を使う機会がなくなってしまいました。
そのため、今はポータブルプロジェクターを使って屋外シアターを楽しむ時ぐらいしか出番はなく、それ以外は非常時の電源用として家の中でお留守番しています。
ポータブル電源を選び上でのポイントは、「自分が使いたい商品がどれくらい使えるか」が大事なような気がします。
ポータブル電源のメーカーサイトに行くと、スマホの充電が何回できるとか、ノートPCが充電できるとか書かれていますが、わざわざキャンプ場でそんなことしません。
そこで大事になってくるのが、何をどれだけ使いたいか、それはポータブル電源でないと実現できないかということを事前に考えておくことですね。
例えばjackeryで定格出力が1000Wのタイプを使うとなると、電気毛布で約13時間使えます。
家族4人で同時に2枚の電気毛布を使うとなると、これぐらい使えたら、実用的です。
ですので、これからポータブル電源を購入される方は、安くても良いやと甘く考えるのではなく、少し値段が高くても使用シーンにあったモデルを購入することをオススメします。
キャンプにおすすめのポータブル電源
最後にキャンプにおすすめのポータブル電源を紹介していきたいと思います。
国内の基準にも沿った電圧やメーカーの信頼度を考慮すると次の3メーカーがオススメです。
先ほどもご紹介しましたが、幅広い家電を使うなら500W以上の定格出力が使えるモデルを買ったほうがよく、できるなら1000Wの定格出力モデルがオススメです。
Jackery
2015年に世界初となるリチウムイオン電池を搭載したポータブル電源を開発したメーカーです。
HPもとても見やすく、情報量も豊富です。
お得なソーラーパネルとのセット販売もありますよ。
Power ArQ
そのおしゃれなデザインから販売量を増やしているポータブル電源です。
人目見て、キャンプと相性が良いデザインだとわかります。
出典:楽天
6万円台で1000Wまでの定格出力ができるモデルが買えるのでオススメです。
定期的なセールもしているのでぜひチェックしてみてください。
ANKER
言わずと知れたモバイルバッテリーのメーカーですね。
リチウムバッテリーを使用した商品には信頼があります。
ただし、若干デザインがおしゃれではないところが欠点かと思います。
2年使ってわかった ポータブル電源 まとめ
以上、ポータブル電源のまとめでした。
キャンプで使うなら500W以上、できれば1000W以上のモデルを購入することをオススメします。
そうしないと、使える家電が少なく、結局使わなくなってしまい、わが家のようにほぼ非常電源用になっています。
2〜3ヶ月放置していても、ほとんど電力消費はないという非常用電源としても素晴らしい商品ですが、せっかくなので普段から活用したいですよね。
ポータブル電源をキャンプで使いたいと思っている方は、どのように家電を使いたいかをイメージしながら検討してみてくださいね。